経理業務のDX推進で人材課題を解決!従業員と企業の成長につながる方法を解説

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近年、様々な業界で「人手不足」が深刻化しています。

中でも経理部門は紙ベースのアナログ業務が多く、従業員のモチベーションや成長意欲を妨げる要因となり、離職率の上昇にもつながっています。

こうした課題を解決する手段として、注目されているのが「経理DX」です。

業務をデジタル化・自動化することで、従業員の負担を減らし、やりがいのある仕事に集中できる環境をつくることが可能になります。

結果として、人材の定着や生産性の向上にもつながるのです。

本記事では、経理DXの必要性や期待できる効果、そして具体的な進め方について解説します。
【関連資料】従業員を成長させるための経理業務のDX推進

なぜ今「経理DX」が必要とされるのか?企業が直面する人材課題

はじめに、人材をめぐる現在の課題を整理します。

労働人口の減少

日本では、生産年齢人口(15~64歳)が年々減少しています。

総務省の統計※によると、1995年をピークに減少傾向が続いており、2030年には約6,800万人、2040年には6,000万人を下回ると予測されています。つまり、企業にとって人材の確保がより困難になる時代が近づいているということです。

実際、この将来的な人材不足の兆候は既に現在の採用市場にも現れています。求人を出しても応募が集まりにくく、採用できたとしても、即戦力として育てるには時間もコストも要するという状況にあります。

特に経理部門のように専門性が求められる業務では、採用や教育にかかる負担がさらに深刻な問題となります。

限られた人材でいかに業務を遂行し、効率よく成果を上げていくかが、企業にとっての大きな課題と言えるでしょう。

※参考:総務省|情報通信白書令和4年版

離職率の高まり

厚生労働省の「令和4年雇用動向調査」によると、2020年は離職率が14.2%であり、入職率の13.9%を上回りました。

さらに2022年には離職率が15.0%まで上昇しており、働く人が職場を離れる動きは依然として続いています。

従業員が離職すれば、その個人が持っていた知識やノウハウが企業から失われ、生産性の低下に直結しかねません。また、残った従業員に業務が集中することで疲弊や不満が蓄積し、新たな離職につながる「悪循環」に陥る可能性もあります。

この「離職の連鎖」を断ち切るには、一人ひとりが働きやすく、やりがいを感じられる環境づくりが欠かせません。

従業員の離職率が高まる原因とは

では、なぜ多くの従業員が職場を離れるのでしょうか?求人情報・転職サイトdoda(デューダ)の調査による、離職理由のランキングをご紹介します。※複数回答有

  • 給与が低い・昇給が見込めない:33.6%
  • 人間関係が悪い/うまくいかない:22.7%
  • 社内の雰囲気が悪い:21.1%
  • 労働時間に不満(残業が多い/休日出勤がある):20.3%
  • 昇進・キャリアアップが望めない:19.6%
  • 肉体的または精神的につらい:19.5%

結果から見えてくるのは、「やりがいの欠如」や「将来への不安」、「自己成長の停滞」が、従業員にとって大きなストレスや不満の要因になっているということです。

業務を淡々とこなすだけの毎日では、長く働き続けたいと思えないのも無理はありません。

では、どんな業務が従業員のやる気や成長意欲を削いでしまっているのでしょうか?次の項では、代表例として「経理業務」を見ていきます。

出典:転職理由ランキング【最新版】みんなの本音を調査!/doda

単純な作業が多く手間のかかる紙ベースの「経理業務」

多くの業務で効率化や自動化が進む中、経理部門では今もなお、数多くのアナログな作業が残っています。

例えば、紙で届いた納品書を一枚ずつ目視で確認し、手作業でシステムに入力するといった作業が日常的に行われています。また、納品書と請求書の突き合わせ、仕訳処理、紙書類のファイリングなども手作業で行っている企業は多いのではないでしょうか。

これらは決まった手順をただ繰り返すだけであり、創造性も判断力もほとんど求められません。そのため、従業員は「やりがいを感じない」「スキルが身につかない」といった不満が溜まりやすく、仕事への意欲が低下しがちです。

さらに、単純作業に多くの時間を割かれることで、従業員が持つ専門知識や経験を十分に活用できるような、より価値の高い業務に手が回らなくなってしまいます。その結果、達成感を得にくい職場となり、離職リスクを高める要因となってしまうのです。

【関連記事】バックオフィス業務の効率化と課題を解説!基礎や重要性とは?

単純作業から従業員を解放する「経理DX」

経理DXとは、紙や手作業に頼った経理業務を、デジタルツールによって効率化・自動化する取り組みです。

例えば、納品書や請求書の受取から会計ソフトへの入力までを自動化すれば、確認や入力に費やしていた時間を大幅に削減できます。

経理DXが進めば、従業員は単純作業から解放され、分析や改善提案といった「考える仕事」に集中できるようになります。

業務の質が変われば、スキルアップやキャリア形成の機会も自然と広がり、仕事への満足感が生まれるでしょう。

従業員が成長すれば、組織全体の生産性も底上げされます。さらに、働きがいや達成感を実感しやすくなり、「ここで働き続けたい」と思える職場へと変化していくはずです。

【関連記事】納品書・請求書の電子化から見る!経理DXの成功事例4選

経理業務のDXを強力にご支援!納品書・請求書クラウド受取サービス「oneplat(ワンプラット)」

経理DXを実現するには、自社の業務に適した、誰でも簡単に使えるツールの導入が欠かせません。そこで注目されているのが「oneplat(ワンプラット)」です。

oneplatは、これまで紙やPDFで届いていた納品書・請求書をすべて電子化し、会計システムと連携して処理を自動化できるサービスです。

ここからは、oneplatの主な機能や特徴、利用の流れを紹介します。

納品書・請求書クラウドサービス「oneplat(ワンプラット)」とは

従来、納品書や請求書を受け取る側は、紙やPDFを手作業で確認し、システムに入力したり保管したりする手間が大きな課題となっていました。

oneplatは帳票をクラウドで受け取ることができるサービスです。さらに経理システムと連携させることで、これまで人の手で行っていたデータ入力や仕訳処理などの作業を大幅に効率化できます。

また、発行(仕入先)側にとっても、納品・請求データを発行できる環境が整うことで、書類の作成や郵送といった手間が不要になります。

「oneplat」ご利用の流れ

oneplatの利用フローは以下のとおりです。

  1. 販売者様(取引先様)を登録する
  2. 取引先様が納品データを登録する
  3. ご契約者様が納品データを承認する(PC・スマホ)
  4. 取引先様が、承認済みデータを請求データに変換する
  5. 請求データを受け取り、承認する

このように帳票のやり取りから確認、承認までをすべてオンラインで完結できるため、紙の管理や手入力の手間が大幅に削減されます。

「oneplat」で不要になる3つの単純作業

oneplatを導入すれば、経理担当者がこれまで多くの時間を費やしていた単純作業を大幅に削減できます。

納品書の手入力作業

納品書が紙で届く場合には、1件ずつ確認し、内容を手入力でシステムに登録しなければなりません。単純とはいえ、正確さが求められるため集中力が必要で、ミスの防止にも神経を使うため、大きな負担となっていました。

oneplatを使えば、納品書は最初からデータ形式で受け取ることができ、内容は会計システムと自動連携されます。これにより、入力作業は一切不要になり、確認作業にかかっていた手間も削減されます。

納品書と請求書の突合作業

紙での運用では、納品書と請求書の内容を一つひとつ照らし合わせて確認する必要があり、非常に手間がかかります。もし差異があれば、取引先とのやり取りや帳票の再発行が必要になり、さらに工数が増える要因となっていました。

oneplatを導入すれば、承認された納品データが請求データとして活用されるため、そもそも情報のズレが発生しません。その結果、確認作業や再対応は不要となり、業務のスピードが向上します。

仕訳などの会計システムへの手入力作業

従来の経理業務では、請求書の内容をもとに、会計ソフトへ仕訳や金額などを一つずつ手入力する作業が必要でした。

しかし、oneplatを活用すれば請求データが会計システムと連携され、自動で仕訳情報が反映されます。

手入力作業は不要となり、ヒューマンエラーのリスクも大幅に低減されます。

「oneplat」の特徴

oneplatは、経理業務の効率化を実現するための機能が充実しています。ここでは、特に「納品書・請求書を受け取る側」にとって役立つ特徴をご紹介します。

会計システムとの柔軟な連携

oneplatは、CSV連携が可能なあらゆる会計システムや販売管理システムと連携できる設計になっています。

既存の業務フローを大きく変えることなく導入できるため、現場への負担が少なく、スムーズにDXを進められるでしょう。

納品書・請求書の一元管理

発行される帳票は、インボイス制度や電子帳簿保存法に対応しており、原本を紙で保管する必要がありません。

受領から保存、確認までをすべてクラウド上で完結できるため、書類の紛失リスクがなくなり、検索・共有も容易です。

スペースを確保する必要もないため、保管コストを削減できる点も大きなメリットです。

明確な料金体系

月額利用料は33,000円(税込)で、処理件数や従業員数が増えても追加費用は一切発生しません。

初期導入費も0円、サポート費用も不要のため、コストを抑えて長期的に利用しやすい料金設計になっています。

まとめ

労働力人口の減少や離職率の上昇が進む中で、企業が持続的に成長していくには、従業員がやりがいを感じながら、安心して働き続けられる環境づくりが欠かせません。

特に経理部門では、紙や手入力に依存した非効率な業務が、従業員の成長意欲やモチベーションを奪う要因となっています。

こうした課題を解決するカギが「経理DX」です。

単純作業を自動化・効率化することで、従業員はより価値の高い仕事に集中できるようになり、仕事への満足度向上や離職防止にもつながります。

oneplatは業務の大幅な効率化とともに、生産性の向上、人材の定着・育成を同時に実現することができます。また、初期費用が不要で月額33,000円(税込)という導入しやすい価格設定で、貴社の経理DX推進を強力にご支援します。

「経理業務を見直したい」「人材課題を改善したい」とお考えの方は、ぜひoneplatの導入をご検討ください。

この記事を読んだ方で「受け取る」納品書や請求書を「電子化」することに興味がある方はいませんか?

oneplatは、納品書や請求書をデータで受け取れるサービスです。

会社組織の財務・経理部門や、支店・店舗・工場などの、 管理業務における下記の課題解決にoneplatは大きく貢献できます。

  • 会計/販売管理システムとの連携で仕訳入力が不要に
  • 取りまとめたデータを自動で取り込み
  • 総合振込データの作成や仕訳の消込も自動入力

導入後は複雑なデータ入力業務に時間を奪われることなく、本来の業務へ時間とコストを割くことが可能です。

このウェブサイトでは、他にもコスト削減・業務効率化に役立つ資料を無料で配布しておりますので、 是非、この機会に一度資料ダウンロードしてみてください。

oneplus編集部

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