AIプログラミングには様々なプログラミング言語が利用されています。その中でも、特に世界中で利用されている言語はJavaです。本記事では、AIプログラミングの活躍の場や、利用されている言語の種類、特に人気のあるJavaの特徴等について解説していきます。
AIプログラミングで開発できるもの
近年、AIプログラミングは急速に成長し、日常生活やビジネス等の幅広い分野で活躍しています。では具体的にどのようなことができるのでしょうか。ここではAIプログラミングで開発されている技術について紹介していきます。
顔認証機能
特徴を抽出して、システムに登録した画像と比較して認証する機能です。目や鼻、口といった特徴の位置や、顔領域の位置、大きさ等をもとに照合します。また、機械学習で顔の画像を繰り返し認識させて精度を上げることも可能です。
たくさんの顔を認識させることで、性別や年齢を判定させることもできます。現在は、ロック解除機能、入退場管理、出退勤管理等に活用されています。
文章の解析や分類
AIにより言語を分解してキーワードを抽出し、比較して分類することができます。校正、要約、似た文書の検索等が可能となり、WEB広告や投稿、メール等の不正検知、大量の事例や判例から有効情報の検出等に活用できるでしょう。
主に業務の効率化や生産性向上、品質維持、コスト削減等が期待できるため、ビジネスで運用されはじめています。
自動運転機能
自分で操作を行わずに自動で動いてくれる技術のことです。強化学習という技術が利用されており、自動車や自走式掃除機に活用されています。
自動車の自動運転では、道路の視認性や混み具合、曲がり方、天気等、運転に必要なデータを収集して試行錯誤を繰り返し、その情報を分析して運転技術が向上していくという仕組みです。
投資における相場予想
株価や仮想通貨等の投資の価格予測に利用可能です。過去の相場の上昇や下降等のデータを大量に収集し、パターンを認識させて学習させます。それにより、過去の傾向から相場の予測を立てることができます。
また、繰り返し行うことでより精度を上げることができるでしょう。そして、人間では気付けないような点に気付き、最適な提案を行うことができます。
AIプログラミングをするためには
様々な場面で活躍するAIですが、自分でAIプログラミングをするためには何が必要なのでしょうか。ここでは、課題の発見や目的の明確化、学習方法について見ていきましょう。
課題の洗い出しと目的の明確化
どのような機能が欲しいか、どんな働きのものを作りたいか等、具体的な目的や機能を明確にしておきましょう。目標を決めておくことで、必要なプログラミングやスキル習得の方向性が定まります。
また、方向性を決めるためにも現在抱えている課題の洗い出しを行いましょう。課題が明確になれば改善策を提案しやすくなります。改善策を実施するためにどのようなAIプログラミングが必要か、と考えていくことができます。
AIプログラミングへの知識を深める
AIプログラミングには専門的な知識が必要です。開発のためには、まずプログラミング言語を学びましょう。学習方法を3つ紹介しておきます。
・参考書で学習する:近年、AIプログラミング専門の書籍も多く販売されていますので、そのような参考書を利用してスキルを習得することも可能です。
・WEB教材で学習する:WEB教材であれば、どこでも好きな時に学習を進めることができます。自分のスケジュールに合わせて学習したい方におすすめです。
・プログラミングスクールに通う:スクールでAIプログラミング専攻のコースに通い身に付ける方法がおすすめです。専門的な知識を持つプロの講師に教わることができるので、理解や習得もほかの学習方法に比べて早くなるでしょう。
AIプログラミングに利用される言語を9つ紹介
AIプログラミングにはプログラミング言語というものが必要です。これには、人間がコンピュータへ意思を伝達するための役割があります。ここでは、AI開発で利用されるプログラミング言語を9つ紹介していきます。
1.Java
JAVAの一番の特徴は汎用性です。このプログラミング言語を利用すれば、様々なデバイス上で動くAIを開発することができます。
2.Python
書式と文法がシンプルなため、プログラミング初心者でも学びやすい言語です。プログラマーの負担が少なく、実装速度を向上させやすい特徴があります。また、フリーソフトでオープンソースのため、様々な分野で利用可能です。
3.C++
C言語にオブジェクト指向の概念を加えた拡張言語です。そのため、互換性のあるC言語と組み合わせて使用されることが多いでしょう。
4.R言語
統計解析に向いている言語です。フリーソフトでオープンソースですが、充実した機能を持っているためデータサイエンスの分野では欠かせません。
5.Julia
2012年にオープンソースとして公開された比較的新しい言語です。処理速度の速さが特徴で、機械学習やAI開発を意識して開発されていると考えられます。
6.JavaScript
よく混同されるJavaとは全く異なる言語です。WEBブラウザで行った操作指示が、サーバーへすぐに反映されるという特徴があります。またWEBブラウザ上で動くため、利用者の環境への依存度が低いです。
7.C言語
メモリやCPU等のハードウェアリソースを意識して記述する必要があるため、初心者には少し扱いにくい言語です。しかし、ハードウェアリソースを有効活用した組込みシステムではこの特徴がメリットにもなり得ます。
8.Haskell
バグの発生が少ないという特徴があります。金融系システムや、株や為替トレード等の安全性が非常に求められる分野で利用されています。
9.Matlab
有償の言語であるため、使用にはライセンスの購入が必要です。ツールボックスの追加購入により幅広い機能を利用できるようになります。
Javaの特徴を3つ紹介
Javaはプログラミング言語の中でも特に世界的に利用されている言語です。ここでは世界中で人気のあるJavaの特徴を紹介していきます。
処理速度と安定性が高い
プログラミング言語の中でも特に実行速度が速いです。これは、一度にすべてのソースコードを翻訳してからプログラムを実行するコンパイラ型言語であるためです。
一方、インタプリタ型言語では部分ごとにソースコードを翻訳しながらプログラムを実行するため速度が遅くなってしまいます。ほかにも、バグを事前に発見しやすく、動作の安定性が高いといった特徴も持ち合わせています。
厳重なセキュリティ
セキュリティが高くハッキングされにくい特徴があります。さらにオブジェクト指向言語であるため、仕組みを理解して開発すればよりセキュリティを強化できるでしょう。そのため、高い信頼性が必要となるシステムや大規模システムの開発のおいて利用されることが多いです。
動作環境の自由度が高い
Javaは「Java Virtual Machine(JVM)」という仮想マシン上で動いているため、動作環境の自由度が高いという特徴があります。つまり、JVMが動ける環境であればOSやデバイスに限定されることなく実行が可能です。
まとめ:AIプログラミングは各言語の特徴を理解して選びましょう!
本記事では、AIプログラミングが利用されている技術や言語の種類、人気のJavaの特徴等について解説しました。将来的にもさらなる活躍が期待されるAIプログラミング。興味のある方は、需要の高い言語であるJavaの知識を身に付けてみてはいかがでしょうか。