納品物と成果物の違いとは?成果物の種類の分類や違いを徹底解説!

納品物と成果物とはどのような違いがあるかご存じでしょうか。これらの言葉を明確に説明できたり、違いを理解している人はあまりいないと思います。そこで本記事では、成果物とは何か、納品物とは何か等、詳しく解説していきます。是非最後までご覧ください。

そもそも成果物とは何か?

成果物とは、「全ての工程が完了し成果として完成したモノ」のことです。
辞書によると「ソフトウェア開発やシステム開発において」とありますが、成果として完成したモノという意味では、システムなど以外にも該当すると考えられます。

例えば、クライアントに提案を行うときに使う「プレゼン資料」が完成しても成果物と言えるし、日常生活の中で料理が完成しても成果物と呼ぶことができます。
このように一連の作業を完了し、最終的に成果として完成したものを成果物と定義することができます。

成果物は「最終成果物」「中間成果物」「受領物」の3つに分類できる

全ての工程が完了し成果として完了したモノ、と定義されている成果物ですが、その中でも更に3つに分類することができます。それは「最終成果物」と「中間成果物」と「受領物」です。そこでこの3つの違いについて、それぞれの定義なども含めて詳しく解説していきます。

「最終成果物」と「中間成果物」の定義と違い

最終成果物とは、そのプロジェクトで最終的に完成を目指す成果物のことを指します。
中間成果物とは、その最終成果物を作る工程の中でできる成果物のことを指します。
例えば「家を建てる」というプロジェクトがあった時に、家を作るにあたって途中で作成した「設計図」が中間成果物にあたり、完成した「家」が最終成果物にあたります。

ビジネスの場面でこの「最終成果物」と「中間成果物」を分かりやすく解説すると、「クライアントに提案を行うためにプレゼン資料を作成する」とします。この場面では、「提案の草案書」や「プレゼン資料を作るために分析してまとめたデータ」などが「中間成果物」にあたり、最終的に完成した「プレゼン資料」が「最終成果物」にあたります。

このように何を「最終成果物」や「中間成果物」と呼ぶかは、プロジェクトによって異なる為、この二つを分かりやすく分類できる定義を紹介します。
最終成果物は、プロジェクト終了後も使用し、必要に応じて変更・更新を行うもの、一方で中間成果物は、プロジェクト終了後は使用されないもの、と理解すると判断がつきやすいと思います。

上述した例でいうと、最終成果物である家は完成した後も修理や場合に応じて変更を行ったりしますが、中間成果物の設計書は、家が建った後はもう使用しないし、変更等も行わないものだと思います。このように判断すると、判断しやすいので是非参考にしてみてください。

受領物とは何か?

受領物とは、プロジェクトを進行するにあたり、クライアントや共同する企業などから貰ったり、借りたりするモノのことです。

例えば、家を建てる際に、お客さんから「こんな感じの家にしてほしい」というイメージ画が送られてきたとします。これが受領物に該当します。受領物の特徴としては、受け取った後に、確認などの目的で参照などはしますが、変更を行う事はありません。

先ほどの例でいうと、お客さんから頂いたイメージ画を企業のほうが勝手に変更を加えることはしないと思います。

納品物とは?最終成果物と納品物は別物

納品物とは、依頼主やお客様に納品する全てのモノのことを指します。納品物の中には、最終成果物も中間成果物も含みます。先ほどの家の例でいうと、最終的に完成した「家」も、家を作る過程で書いた「設計図」も、お客さんから頂いたイメージ画もすべて納品物に該当します。

「最終成果物=納品物」というイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、中間成果物や受領物も納品物に該当します。

成果物を適切に管理するための2つのポイント

プロジェクトを予定通りに進行し、お客様に満足してもらえる成果物を作るためには、それらを適切に管理していくことが重要です。そこでプロジェクト進行において、適切に成果物を管理するためのポイントを2点紹介します。

➀最終目標を明確に定める

プロジェクトを効率よく進め、目的を達成する為には最終目標をあらかじめ定めて、逆算して取り組むことが重要です。最終成果物を定める際には、目的を意識するのがおすすめです。

例えば、最終成果物としてシステムの開発を行うのであれば、このシステムを開発することで、お客様にどのような価値を提供するのか、お客様のどのような課題解決に繋がるのか等の目的を考えます。また、最終成果物を定めた際には、それを作るのに必要な要素も分解して考えられると、プロジェクトの進行がスムーズに行うことができます。

必要な要素を可視化することで、何ができていて、何ができていないのかを明確にすることで効率的にプロジェクトを進行し、成果物を適切に管理することができます。例えば、最終成果物であるシステムを開発するには、様々な工程に分解して要件定義書や進捗管理表等に分解できると思います。ゴールを明確にして、適切な成果物の管理を心がけましょう。

②成果物を管理するルールを制定する

成果物を適切に管理するためのポイントとしてルールを制定することも重要な要素です。プロジェクトは、多くのメンバーが関わり進行していくケースが多いと思います。そこでルールを決めておかないと、メンバー間での連携がうまくいかなかったり、進捗状況が見えにくくなってしまったりと問題が発生する原因になりかねません。

そのため、ルールをあらかじめ制定し、プロジェクトメンバーに共有することが重要です。効率的なプロジェクト進行のために定めるべきルールの例は以下の通りです。
・データの様式の統一
・バージョンの管理方法
・フォルダーを保存時の階層
・フォルダーの命名ルール

これらを統一しメンバーに周知することで、チーム全員が進捗を把握できたり、効率よくプロジェクトを進行できたりと多くのメリットがあります。昨今では、様々なプロジェクト管理ツールがあります。それらを活用するのもおすすめですので、是非検討してみてください。

まとめ:成果物と納品物は別物。適切な成果物管理で効率的なプロジェクト進行を!

本記事では、成果物と納品物の違いや成果物の分類、また成果物の適切な管理方法について解説してきました。納品物というと最終成果物だけをイメージする方が多いですが、中間成果物や受領物も納品物に含まれます。

また成果物を適切に管理するために、プロジェクトを進行する際には、予め最終目的を明確にすることや、ルールを統一化しておくことが重要です。本記事を通して少しでも、悩みや疑問が解消できていたら幸いです。

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oneplus編集部

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