【一橋ビジネススクール教授 楠木建氏 インタビュー】 企業競争力におけるDXの重要性〜DXを機に日本の経営者は変われるのか〜 #1 DXとは、デジタル化で「稼ぎ方」をより良いものへ変革させること

いまやDX(デジタルトランスフォーメーション)を自社の喫緊の課題と考える経営者は非常に多いと言えます。DXによる変革が競争力の源泉を得ることに繋がり、昨今の厳しい経済社会を勝ち抜くことに直結するからです。 ただ一方で、旧態依然とした感性のまま、今のデジタル化の波に乗り遅れている経営者が少なくないのもまた事実です。DXによるイノベーションの必要性が叫ばれる今、日本の経営者の思考や感性も同様に、新たなフェーズへと刷新していくことができるのでしょうか。 競争戦略とイノベーションを専門分野に、長く企業の成長戦略を研究してきた楠木建氏に、企業競争力におけるDXの重要性等を聞きました。 目次 1 「DS」から「DX」へと活動のフェーズを上げていく2 DSを悩む必要はない、ただ実行すれば良い3 導入に際してのハードルが一気に下がったDS4 DXは先に戦略のストーリーを立て、デジタルの要素を入れるべき5 DSというレシピがなければ、DXという美味しい料理は作れない 「DS」から「DX」へと活動のフェーズを上げていく DX(Digital Transformation / デジタルトランスフォーメーション)はいまや強烈な流行り言葉になっています。そのなかで経営者がまず理解すべきなのは、今やろうとしているのがDXなのか、それともDS(Digital Substitution/デジタルサブスティテューション)なのか? ということです。 DXとは、デジタルにトランスフォーメーションしていくということ。つまり主語はトランスフォーメーションであり、商売の稼ぎ方が変わることを意味します。一方DSは、これまでデジタルを使わずにやっていた活動を、デジタルに代替すること。いま多くの企業は、事業やビジネスの変革を意味するDXまでは至らず、アナログからデジタルへの転換であるDSの推進に留まっているのではないかという気がしています。 もちろんDSが遅れているというわけではなく、企業にとって欠かせないものであるのは言うまでもありません。言いたいのは、DXを単なる流行り言葉として漠然と捉えるのではなく、2つの言葉の本質を理解し、DSからDXへと活動のフェーズを上げていくこと。それが企業を変えていく重要なステップとなるわけです。 DSを悩む必要はない、ただ実行すれば良い ではあらためて、DSについて説明してみまし

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oneplus編集部

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  • 【一橋ビジネススクール教授 楠木建氏 インタビュー】 企業競争力におけるDXの重要性〜DXを機に日本の経営者は変われるのか〜 #2 自由意志を放棄した「代表取締役担当者」になるな

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